饒辺遺跡

   a.所在地   与那城村字鏡辺小字古島
   b.遺跡の種類  散布地
   C.遺跡の時代  沖縄貝塚時代中期
   d.遺跡の現状  畑地


 饒辺集落の東端から北側へ約30mの地点。徳森養鶏場の西隣りの畑地に位置する。
褐色土の遺物包含層の中に土器片が散布している。遺物の広がりは東西20mX南北30mの
小範囲において見られるが、畑地の開墾の為、必ずしも良好な包含層が残っているとは断定
出来ないが、最下層部の、地山上面において遺構が残存していることも予想される。
採集される土器から沖縄貝塚時代中期の遺跡が形成されていた可能性がある。遺物は細片
の土器と石器片が散布しているが顕著ではない。
現況は遺跡地を含めてサトウキビ畑の耕作地が広がる。1982年(昭和58年)の饒辺地区に
おける農業基盤整備事業に係る文化財の有無の調査の中で発見した遺跡である。
本地区は将来において農業基盤整備が予想されており、遺跡との調整が出てくることが
必死である。
饒辺遺跡・中央畑地部分と芭蕉林の北側畑地