戦後復興50周年記念式典と祝賀会が20、21の両日、町農村環境改善センターで盛大に催された。
21日の祝賀会では半年前からこの日のためにけいこを積んで70年ぶりに復活させた組踊「姉妹敵討」
が披露され、見事な舞台は観客を感動させた。
饒辺区の復興50周年への思い入れは強く、1997年の「饒辺平和めをと獅子」、98年の
「饒辺区大綱曳き」と3年計画で祝賀ムードを盛り上げてきた。
その集大成の取り組みが組踊「姉妹敵討」。アルゼンチンの郷友会からビデオを取り寄せ、
出演者に台詞(せりふ)の意味を教えるところから始まった。
そして迎えた本番は素晴らしい出来栄え。観客から大きな拍手を浴びて、関係者は皆安どと喜びの表情。
指導にあたってきた文化部長の久保田和雄さんは「若い人が本当に頑張ってくれた。ありがとうの一言」と語り、
主役の亀松、乙鶴姉妹を演じた仲原法子さんと徳門悦子さんは
「苦労したおじいちゃん、おばあちゃんが元気なうちに(組踊を)見せられて良かった」(仲原さん)、
「成功できてうれしい。こんなにいい思い出はない」(徳門さん)と笑顔を見せていた。