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           組踊 姉妹敵討ち

  謝名の大主‥…‥‥…花城  功     門番(宜野湾)……‥・古謝 秀喜
  宇地泊のひゃ‥‥・ ・・森本  敦     神山の按司‥‥‥‥‥森根 清招
  喜友名の子‥・……・‥久保田 真治   我如古大主‥‥‥・‥久保田 輿一
  亀松・・‥‥‥‥・・… ・仲原 法子    糸数の子…・‥‥・‥・古謝 秀俊
  乙鶴・…‥‥・・・・‥‥ 徳門 悦子    新垣のひゃ・‥・‥‥‥宮城 政和
  大山下庫裡・‥・‥‥‥久保田 輿一   高艮の子‥…‥‥・‥古謝 景泰
  門番(今帰仁)・‥・‥‥久保田 達也   牧志の子・・‥・‥・‥古謝 勝彦
  崎枝のひゃ …‥‥‥ 久保田 秀明
  湧川の按司‥‥‥‥‥高良 和史     三味線…上門 正光、山城 清信
  平敷大王‥・…‥‥・・・久保田 正則         花城 光市、山根 清徳
  うなじゃら …・・・・・‥‥野辺 絵里奈   琴・・・・・・・・・ 山城ヨシ子
  中里の子 …・‥・‥‥古謝 景真     太鼓・・・・・・・・・上門 学 

   指 導  文化部長 久保田 和 雄
           副部長 津裏山 信 雄
           文化部 東 江 清 治
            〃   上 門 学

   解 説

  宜野湾城主神山の按司の頭役謝名の大主が、伊佐浜で
 月見の宴を催したその時、伊佐の村頭大山下庫裡の娘亀
 松・乙鶴の姉妹が汐汲みに出たが、二人のあで姿に好奇
 心を起こした謝名の大主は、二人を呼び酌をさせて踊らせた。
 大山下庫裡を呼びつけ二人を所望すると律儀な父親の下庫
 裡は、二人の縁組のすましたことを申し上げ拒絶したため、
 酒に酔った謝名の大主は怒りのため、下庫裡を一刀のもとに
 切殺した。
  謝名の大王は後悔したが取り返しがつかず、部下に堅く口
 止をして無礼討ちとして城主に届けた。
  姉妹は悲しみ乍も仇討を決心、北山の世の主湧川の按司
 が武芸に優れていることを知り、指南を受け四ヵ年の修業は
 仇討らへの自信をつけ、湧川の按司の斡旋で神山の按司の
 許を得て、伊佐村の東の広場に於て美事に仇討ちを遂げた。